2018年7月28日土曜日

安倍9条改憲NO!三多摩市民アクション
9条改憲NO!活動交流集会 11地域32人
激しいせめぎ合いの今、対話し3000万集めることがカギ
吉田健一弁護士の開会挨拶
 
長尾ゆりさんの情勢報告1
長尾ゆりさんの情勢報告2
山口真美弁護士のまとめ
725日、三多摩革新懇も事務局の「安倍9条改憲NO!三多摩市民アクション」は、立川女性総合センターで、「9条改憲NO!活動交流集会」を開催しました。安倍政権が、秋の臨時国会での改憲発議をあきらめていない状況のもと、この秋が正念場であるとの位置づけで開催されました。12地域、5団体、32人が参加。はじめに、吉田健一弁護士が、これまでの署名活動の教訓を出し合い、この秋3000万署名をやり切って改憲の息の根を止めましょう、と開会挨拶。続いて憲法共同センターの長尾ゆりさんが情勢報告。昨年98日の3000万署名キック オフ集会からの取り組み、改憲勢力のスケジュールを大きく狂わせたたたかい、署名が改憲阻止・安倍内閣退陣への力であるとし、より広い市民と語り合い、学びあうこと、これを通して行動に参加する人を増やすことが大事だと指摘。あらゆる団体への働きかけ、対話・署名を広く大きく進めようと提起。激しいせめぎあいの今、本当に3000万人から集めきることが改憲を止める最大の保証だと強調。ついで、三多摩市民アクション事務局から、事前アンケートの報告。当日報告も含め、13地域からの状況が報告されました。以下7人が発言。(上写真は開会挨拶の吉田弁護士。右は長尾さん)
〇府中・丹野さん 7月20日の集約で20815筆(6万目標)。けやき並木通りで、うたや楽器の演奏もしながら楽しく署名を集めている。学習して、態勢を立て直して、もう一回意思統一しなおしてがんばらないと。
〇八王子・村田さん 宣伝カーを回し、戸別訪問など行っている。3000万署名とヒバクシャ国際署名を集めている。祭りのときはかき入れ時。ハンドマイクをやめて、語りかけようと。コツは、署名簿とビラを持ち、身一つで訴える。5人以上のグループには声をかけない、カップルや家族連れが良い。祭りに溶け込み楽しみながらやることが大事。
〇東久留米・倉本さん 6月末11807筆。署名は、「戦争いやだ!声をあげよう実行委員会」で集約することにしている。対話することが大事。駅頭や団地訪問で署名。年金者組合などは木曜日までに署名用紙と要請手紙を入れて土曜に全戸訪問している。1回で100対話くらい。
〇日野・安東さん 市内の10地域と団体が動いている。中学・高校・大学同窓生など過去のつながりで手紙を出し署名をお願いしている。400筆集めている人も。音信不通になっていた人にもお願いしたら、富山の同級生からは630筆が届けられた。この行動参加者を100人に広げたい。727日市民アクション賛同者会議でアピールを出す。
〇国分寺・増島さん 3万目標で今13000.大学ではかつての勝共連合などの悪影響が発端となり、当局が規制し新入生に署名しないようにという注意をしているようだ。このために、友達と一緒にいるところでは冷たい反応を示す。戸別訪問では、簡単ではないが、教えてほしい、考えるなどの対話ができる。いきなり「署名を集めに来ました」の紋切り型でなく、糸口を考える必要がある。災害の真最中に赤坂自民亭で酒盛り、過労死家族の会とは会わず財界と会う首相、災害救助用レッドサラマンダーが、オスプレイや1000憶円以上のイージスアショアで何台買えるのかというような話が対話になる。
〇宗教者・奥田さん 家庭新聞を発行し220人に配布。それを含め500人に3000万署名訴えの手紙。署名の相手として、だめだという人はいない。垣根はない。
〇小金井・吉武さん 現在11800筆。警察の上級幹部社宅に署名に入って不当逮捕されたが多くの皆さんの署名や団体署名、抗議行動、市議会の意見書採択などで起訴させなかった。今後、五十嵐仁氏・前川喜平氏・山田朗氏を招き学習会を行い、臨時国会の山場ではキャンドルデモを予定している。
山口真美弁護士がまとめと閉会挨拶。「『国民の国民による国民のための政治なのか、安倍の安倍による安倍のための政治なのか』が突きつけられている。財界、右翼、お友達を大事にする安倍の正体を国民に明らかにし共感を広げる。不正への怒りを力にして、平和への思いを力にして3000
署名を、総力戦の覚悟でがんばりましょう」。 

2018年7月24日火曜日

新都心飛行ルート問題
道理のない危険な計画中止求め10万人署名へー 「東京連絡会」が呼びかけ 
羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会共同代表 
               松橋隆司 
国土交通省は、2020年までに、羽田空港の国際線を増便するため、新たらしく都心低空飛行コースを計画しています。これは、環境と安全を考慮して「海から入り海へ出る」というこれまでの現行飛行コースを180度転換する計画です。新コース下の東京各区やさいたま市、川崎市で、計画中止や撤回を求める市民団体が次つぎ結成され、運動が首都圏全体に広がっています。   
海上を最大限利用する現在の飛行コースは、約40年前、大田や品川、江戸川各区で、飛行騒音や事故の不安に悩まされた住民が立ち上がり、自治体を動かし、国に約束させたことによるものです。川崎市でもコンビナート上空を飛ばさないことを原則とする約束の文書が交わされています。
国交省は、訪日観光客を2020年に4000万人の目標を掲げ、羽田空港では20年までに年4万回の増便を計画。そのためには現行の「海上利用は、技術的限界がある」と、都心ルートを計画。自治体・住民との約束をことごとく反故(ほご)にし、危険な計画を実行する構えです。
「訪日観光客の増加のためというなら、地方空港の活用をもっと考えるべきだ。98もある空港の多くは赤字で、経営改善にも役立つ」「関西国際空港や中部国際空港は羽田の増便数を受け入れるだけの余裕もある」などと、住民は反論してきました。
計画によると、新都心コーは、南風時の午後3時から7時まで、羽田へ向かう着陸機が埼玉、板橋、豊島から品川方面へ、1時間当たり44便が、1~2分の間隔で飛来します。大井町駅上空では、東京タワーより低い300㍍、地下鉄車内並みの80デシベルの騒音になります。
北風時は、毎日8時間半にわたり、離陸機が2~3分に1機の割合で荒川沿いの江東区や江戸川区上空へ1000㍍前後で飛来します。現行では陸域を飛ぶときは、1800㍍以上とする原則も破られることになります。
問題は、騒音だけではありません。国交省に報告のあった機体の部品脱落件数は、昨年11月からの半年間で実に219件に上ります。今年5月には熊本空港を離陸した日航機のエンジンが損傷、金属片多数が落下し、病院の窓ガラスや、車のフロントガラスなど約10件に被害を与えました。これが、住宅密集地で起きたら「人の命にかかわり、ぞっとする」と新都心コースへの不安が広がっています。
各市区の市民団体は現在、連携組織「東京連絡会」の呼びかけで、計画中止を求める石井啓一国交相あての10万人署名に首都圏全体で取り組んでいます。