2019年8月30日金曜日

各地で真夏の平和の取り組み

8月、「東京大空襲を忘れない平和のつどい」や各地域で平和のための戦争展などが開催されました。ご紹介します。
三多摩
感動!感動!の「平和コンサート」
8月22日、三多摩革新懇・平和コンサート実行委員会主催の第22回「真夏の夜の平和コンサート」が、国分寺市立いずみホールで開催。平和の願いをこめてと題して毎年行われている恒例の歴史ある文化行事です。会場は、ほぼ満席。
 今年は、第一部が国立音楽大学に在学中の5人で結成された木管五重奏団「こんぺいとう」によるクラシックから日本のおなじみの歌謡曲までフルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの音色の素敵なアンサンブルを堪能しました。
 第二部は、シンガーソングライターの梅原司平さんによるコンサート。梅原さんの歌声を聞きにいらっしゃった方がたくさんいます。73歳になる梅原さんは、みんなが納得・感動するトークを交え素晴らしい歌声をホールいっぱいに響かせました。
 最後に、梅原さん作詞・作曲の「折り鶴」を梅原さんと「こんぺいとう」のコラボによる全員合唱。三多摩から世界中に平和が届くような感動的な歌声になりました。
 感想もたくさん寄せられ、今年も大変好評でした。


大田区
40回大田平和のための戦争資料展
 「第40回大田平和のための戦争資料展」が同実行委員会の主催で824日~26日に大田区民プラザで開催。40周年記念として早乙女勝元氏の講演会、氏は「戦争への道はいやだ、その一言を惜しんではならない」と強調されました。定員を超える200名が参加、貴重な話に聞き入りました。 
今回初の試みとして、戦争遺跡ウオークを3回に分けて実施、毎回20名前後の参加者がありました。
 展示会場は満蒙開拓団・原爆と人間・福島・沖縄などの展示、慰安婦問題・教科書・絵手紙・九条アピールなど。
 小ホールでは朗読、合唱、講演などが行われ、いずれも多くの方が参加しました。
 来場者数は3日間で約550人に達し、アンケートの回収は100枚以上で、いずれも前年度を上回りました。
 総じて若い世代の来場が増え、こどもも多く見受けられました。大変熱心に見ている人が多く、世の中の動きに関心が高まっているのではないかと感じられました。継続は力なり、次年度も今回を励みとしてよい企画を考えていきたいと思います。

東久留米市
初めての「政治革新を語る納涼の夕べ」 
85日夕、東久留米革新懇の初めての「政治革新を語る納涼の夕べ」を開催。社民党の青木祐介市議、共産党の北村龍太市議と村山順次郎市議ら40人が参加。ケーナ、オカリナ、中国笛で、「芭蕉布」などのオープニング演奏。中村勤世話人(元大東文化高校校長)が開会挨拶。倉本朝夫事務局長が乾杯の音頭、冷たいビールでのどを潤しました。「チーム大太鼓」の5人が力強く大太鼓の演奏。飛び入りでの大太鼓たたきが呼びかけられ、6人が挑戦しヤンヤの喝采。
3市議の発言の後、参加者からは「参議院選挙で改憲勢力を3分の2以下に押しとどめたことを喜び、衆議院選挙でがんばろう」「17年の衆院選以来、東京の各選挙区で、国会議員や政党との懇談会、対話集会、署名の共同行動などが継続して行われている。今度の衆院選で勝利するために、更に力を合わせ共同を進めよう」などの発言がありました。最後はアコーディオンとギターの演奏で「青い山脈」「青い空は」「椰子の実」「沖縄を返せ」などを歌い、大きく盛りあがった納涼の夕べとなりました。

文京区
「平和を願う文京戦争展」に1500人の大盛況 
文京区真砂町生まれの村瀬守保氏が撮影した日中戦争の写真五十点を展示した写真展(8810)。中には南京虐殺や「慰安所」での加害の記録もあり、「戦場の狂気が人間を野獣に変えてしまう」という同氏のメッセージを伝える写真展。どれだけの人に見てもらえるか不安の中の開会日は、開始時間を2時間以上繰り上げて開場。多くの人が次々と入場し、途切れることなく初日だけで四百人を超え、連日盛況で、千五百人に上りました。南京虐殺を告発する写真の前には人だかりするなど、関心を呼びました。
 三本の証言DVD上映の場所には常時立ち見も含め真剣な眼差しの人でいっぱい。十日の「文京の空襲体験者語り部」は百人近い人が集まり、大盛況。アンケートも四二七人から寄せられ、関心の高さと共に加害の歴史に正面から向き合うものになりました。
 中学生は「罪のない人が大勢まき込まれる戦争が二度とおこらないようになってほしいと思う。写真で当時の状況が知ることができました」、高校生は「教科書の資料では全然足りないと思う」との感想を寄せてくれています。

北区
共同団体との交流が深まった恒例の「納涼のつどい」 
猛暑の83日、北区王子の北とぴあで恒例の北区革新懇「納涼のつどい」を開催、69名が参加しました。池内さおり事務所長の須藤武美(タケヨシ)さんが「参議院選挙の結果からみえてくるものー政治革新を展望して」とミニ講演。主催者あいさつ・乾杯に続き、会員のYさん・Nさんの「南京玉すだれ」。「3分間」スピーチは、福田光一区議(新社会党)の「安倍政権はまだまだ改憲を諦めてはいません。気を引き締めて改憲反対の世論をつくっていきましょう」のメッセージが冒頭紹介されました。
スピーチではこの間、共同の関係を強めてきた北区地域ユニオンの西村書記長、みんなで選挙@東京12区の平松共同代表、「未来のまちをつくる会・北区」呼びかけ人の柴田武男さん(聖学院大学)をはじめ、区内の団体・政党代表と個人など16名の方がスピーチしました。
最後は新婦人北支部の「みんなで歌おう」で大いに盛り上がりました。
感想では「やや若い方や新しい層の方々が増えて頼もしいです」「集いの盛況良かったです。衆院選挙頑張りましょう!」などの感想が寄せられました。