生命を育て生命を守ることを
のぞみます」のスローガンを
平和憲法に重ねて60年
東京母親大会連絡会委員長 八巻 暁美
水爆実験反対運動の中から誕生
母親大会は、1954年3月1日、ビキニ環礁で行なわれた水爆実験に抗議し、「核戦争から子どもを守ろう」と世界に呼びかけたことをきっかけに生まれました。
ですから私たちの運動の中心には、いつも憲法9条がすわっています。また、一昨年の福島原発の事故は、日常生活の中にも核の不安があることを突き付けました。
ところが、昨年末に行われた総選挙では、自公政権が復活し、維新・みんなの党など原発推進・改憲勢力が3分の2以上を占める結果となりました。
安倍首相は、就任直後から「集団的自衛権の行使、憲法96条が定めた憲法改定の発議要件を緩和し9条改定を」とことあるごとに強調しています。これは、第2次大戦の尊い犠牲の上に築き上げてきた戦後の民主主義を根底から覆すもので、絶対に許すことはできません。
昨年は「輝け!いのち 生かそう憲法」をテーマに活動を進め、12月の東京母親大会では1000人の参加者で学びあいました。今年はその学習を生かす年と、大きく運動を広げ、憲法連絡会はじめ様々な団体の皆様と協力し、街頭宣伝や地域母親大会での学習、女性の憲法アピールなどの取り組みをすすめています。
「集まれば元気、話し合えば勇気」
また、母親大会は「生命を生みだす母親は
生命を育て 生命を守ることをのぞみます」のスローガンを平和憲法に重ね、「戦争から平和を守り、憎しみから友情を守り、死から生命を守る」ために、母親・女性のあらゆる願いを持ち寄り、「集まれば元気、話し合えば勇気」と交流し、学び、行動し、仲間の輪をひろげる場として、今日まで地域で、職場で運動を積み重ねてきました。そして、毎年12月8日、日本全国で平和を守る連鎖行動を展開しています。東京では午前は有楽町マリオン前で、正午からは御茶ノ水駅頭での宣伝・署名活動、また東京の各地域でも街頭宣伝・赤紙配りを行い、冬の風物詩として定着しています。
第1回大会以降、毎年日本母親大会を重ね、今年は第59回日本母親大会を東京で迎えることになりました。
8月24日(土)午前12時より全体会(幕張メッセ)、8月25日(日)午前10時より分科会(日比谷公会堂、プラザF、二松学舎大学、他)で準備をすすめております。全体会では「憲法のいきづく国に―私たちに求められるものは」をテーマに伊藤真さんに語っていただきます。翌日は教育、くらし、平和、女性運動など30の分科会に分かれ、各地の運動を交流し、学びあい、未来を展望していきます。皆さんのおいでをお待ちしております。そのためにも、6月、7月にある都議選・参院選で平和憲法を守る勢力を躍進させましょう。大会成功はそのことがあってこそと、日々の活動のモットーとしています。
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