2019年5月2日木曜日

首長選 統一して各地で奮闘

421日投票で区市町村長選挙が行われました。東京では、各地で首長選挙が共同候補でたたかわれました。投開票直後という制限もあり、ここでは世田谷区、板橋区、大田区に限って取り組みを紹介します。

 世田谷区 10万票の大差の勝利
 19万票の得票で早々と当選を決め、満面の笑みを浮かべて「万歳」を唱える保坂氏の表情には余裕さえ感じられた。対立候補は女性ということで、追い上げられるのではないかと心配する人もいたが、10万票近い大差の勝利だった。
 この勝利には二つの理由があると思う。それは保育の問題で「量も質も」という政策的押し出しが圧倒したことと、もともと保坂氏は「チャイルドライン」など子どもの幸せをめぐって地道な努力をここ世田谷で続けてきてことが、大きな結実として帰ってきているのではないかということです。いずれにしても、これからの3期目で、大きな花を咲かせることが期待されます。
 世田谷革新懇事務局長 楠見宏義

板橋区 現職に真っ向勝負 松島候補健闘
 421日投票の板橋区長選。立候補した松島みちまささんは、現職区長に真っ向勝負を挑み、産業・商業政策の重視、大山再開発計画の見直し、区長退職金の廃止等を訴え60975票(得票率31%)を獲得しましたが及びませんでした。
 今回の区長選は、市民グループ「みんなで作ろう みんなの板橋」が擁立した松島さんを立憲民主党・日本共産党・社民党・自由党・新社会党の5党が推薦、無所属の区議の方々、さらに板橋選出都議5人のうち4人が応援するという「オール板橋」の共同がつくられました。このことに励まされて多くの市民がマイクを握り、確認団体「みんなで作ろう みんなの板橋」政連カーで訴え、大勢の市民ボランティアが連日の街頭・駅頭宣伝を支えました。
 選挙は敗れましたが、次の総選挙で下村博文氏に対抗する「市民と野党の統一候補擁立」に向けて大きな一歩となるでしょう。人間的魅力にあふれる松島候補、多彩でユニークな応援団の方々と知り合うことができた明るく、楽しい選挙戦を経験できたことに感謝です。
「みんなで作ろう みんなの板橋」事務局長 荒川孝治

大田区 広範な広がりをつくり出した区長選
 大田区長選挙は、区民と8政党・会派の統一候補者として、神田順東京大学名誉教授を擁立してたたかいました。残念な結果になりましたが、今後に生きる大きな財産をつくりました。
 神田順氏の勇気ある決断をうけて、立憲民主党・長妻昭代表代行、菅直人元総理、日本共産党・小池晃書記局長、自由党・渡辺浩一郎都連会長をはじめ多くの国会議員・元国会議員を含め応援・激励に入っていただきました。
 各界の知識人からの応援も広がりました。市民運動の参加者が、次々と選挙戦にはじめて加わる状況が生まれました。
 大田革新懇は、結果をうけて総括し、市民と野党の共闘をいっそう前進させる決意です。  大田革新懇常任世話人 野本春吉