政策協定まで詰めた
「市民連合 めぐろ・せたがや」
「市民連合 めぐろ・せたがや」
鈴木国夫
(「市民連合 めぐろ・せたがや」共同代表)
(「市民連合 めぐろ・せたがや」共同代表)
【第一ステップ】
選挙に関わる市民団体を確立
世田谷は人口が多いので、二つの選挙区にまたがり、一部が目黒区と一緒になっている。そこで、5区・6区をまとめて一つの市民組織「市民連合 めぐろ・せたがや」とすることで人的資源の分散を防ぐ制度設計として2016/4/1に会を設立した。世田谷勝手連が母体となり、従来から「戦争させない!9条こわすな!世田谷連絡会」の宣伝活動などで広く繋がっていた人たちの協力を得た。一方、目黒は当初は少人数であったが、春に区長選挙があったおかげで、選挙戦の中で、労組をはじめ様々なつながりが生まれた。会の運営では、MLは連絡機能に留め、頻繁に会合を開きディスカッションすることで、統一性を保ちつつ、多様な人たちが自由に活動できるようにしている。
【第二ステップ】
政党と相互理解を深める
候補者と接触を開始し、4/23には各党候補者を招き、「これが市民の声だ。野党候補者に聴いてもらう会」を開催した。異なる党の政策優劣を評価・選択することが目的ではないので、候補者の返答は少なくして、市民の声を浴びるほど聴いてもらう企画とした。お互い「共闘とは何か」を考える大切な場となった。少人数会合、大人数集会で候補者と何度も会う中で、お互いへの理解が深まった。4/30の集会では、各党も参加して政策協定作りの協議開始が宣言された。
【第三ステップ】
政策協定を詰めた
市民要望をまとめ、政策協定原案を提示した。折衝には市民側委員を数名選び、民進党、共産党、社民党の地区代表者を交え、10名前後で案を揉んだ。難航する部分もあったが、お互いを尊重しつつレベルの高いものまとまった。そして5/30には、全国初と思われるが、政策協定案の報告集会を開催した。国政選挙の候補者調整は党本部同士が行うが、どちらの候補者になっても統一候補として支援する。